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結論:高齢者・乳幼児は「要配慮者」。一般的な備えに加え、個別ニーズに応じた品目を3日〜1週間分上乗せする
高齢者・乳幼児は、内閣府の防災ガイドラインで「要配慮者」(高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者)と位置づけられています。一般的な防災備蓄(水・食料・簡易トイレ等)に加えて、それぞれの心身の状態に応じた品目を上乗せする必要があります。東京都の関連機関は、高齢者向けには「入れ歯用洗浄剤」「手軽に食べられる食品」、乳幼児向けには「液体ミルク」「紙おむつ」等を挙げており、3日から1週間分のストックが目安とされています。

「要配慮者」とは何か
内閣府の福祉避難所ガイドラインでは、要配慮者を「高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者」と定義しています(内閣府「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」)。妊産婦・病弱者もこれに含まれます。一般的な避難所生活では、要配慮者ならではの困難(咀嚼が難しい、授乳が必要、常備薬が欠かせない等)に直接対応してもらえるとは限らないため、家庭での備えが特に重要になります。
高齢者のいる家庭で備えるべきもの
東京都南多摩保健所は、在宅避難時の高齢者の衛生・健康管理について、以下を推奨しています(東京都南多摩保健所「いつもの備え〜在宅避難時の衛生・健康管理〜」)。
- 入れ歯用洗浄剤・吸水パッド等、個別のニーズに応じた衛生用品
- 手軽に食べられる食品(咀嚼が困難な場合を想定したおかゆ等の柔らかい食品)
- お薬手帳のコピー・常備薬(普段服用している処方薬は、災害時に病院・薬局で処方を受けられない場合に備え、必ず携帯できるようにしておく)
- 食べ慣れた「お気に入り」の食品:ストレスの大きい避難生活でも心理的な安定につながるとされている
備えの目安期間は、ライフラインが途絶える場合に備え3日から1週間分が推奨されています。

乳幼児のいる家庭で備えるべきもの
東京都福祉局は、乳児用液体ミルクの災害時活用を呼びかけています(東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」)。大規模災害では電気・ガス・水道などのライフラインの復旧に1週間以上かかる恐れがあり、粉ミルクは調乳に清潔な水と熱源が必要なため、断水時にはそのまま飲める液体ミルクが特に役立ちます。
- 乳児用液体ミルク:水や熱源が不要で、断水・停電時でもそのまま飲める
- 粉ミルク:液体ミルクと併用し、調乳用の水(清潔な水・熱源)も別途確保しておく
- 紙おむつ・おしりふき:月齢に応じたサイズを多めに備蓄
- 離乳食:月齢に応じたレトルト・瓶詰めタイプを備蓄
液体ミルクの具体的な使用方法・カップフィーディング(哺乳瓶が使えない場合の授乳方法)については、東京都福祉局が専門家監修の動画・リーフレットを公開しています。平常時から一度目を通しておくことをおすすめします。
基本の備えと合わせて準備する
要配慮者向けの品目は、あくまで一般的な防災備蓄への「上乗せ」です。基本となる備蓄の全体像は防災リュックの中身リスト(EV-01)、衛生用品全般は除菌・衛生グッズ防災用おすすめ(TH-03)を参照してください。液体ミルク・食べやすい食品を含む非常食全般の商品比較は非常食おすすめ比較(WF-01)、全体の備蓄量の目安は防災備蓄ガイドライン完全解説(OF-03)にまとめています。
製品例
高齢者・乳幼児のいる家庭でも使いやすい防災セットの製品例を紹介します。
まとめ
- 高齢者・乳幼児は内閣府の定義で「要配慮者」に位置づけられ、一般的な備えへの上乗せが必要
- 高齢者向けには入れ歯用洗浄剤等の衛生用品、咀嚼しやすい食品、お薬手帳・常備薬が重要
- 乳幼児向けには、水・熱源が不要な液体ミルクが断水・停電時に特に役立つ
- 目安は3日〜1週間分。基本の備え(水・食料・簡易トイレ等)と合わせて準備する
よくある質問
要配慮者とは具体的に誰を指しますか?
内閣府のガイドラインでは、高齢者・障害者・乳幼児その他の特に配慮を要する者と定義されています。妊産婦・病弱者も含まれます。
高齢者のいる家庭で特に備えるべきものは何ですか?
入れ歯用洗浄剤等の個別の衛生用品、咀嚼しやすい食品、お薬手帳のコピーと常備薬です。食べ慣れた食品を備えておくと、避難生活のストレス緩和にもつながります。
乳幼児のいる家庭では液体ミルクと粉ミルク、どちらを備えるべきですか?
両方の備蓄が推奨されます。液体ミルクは水や熱源が不要で断水・停電時にそのまま飲める点が利点です。粉ミルクを併用する場合は、調乳用の清潔な水と熱源も別途確保してください。


